『まちがえる脳 (岩波新書 新赤版 1972)』
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人はまちがえる。それは、どんなにがんばっても、脳がまちがいを生み出すような情報処理を行っているから。しかし脳がまちがえるからこそ、わたしたちは新たなアイデアを創造し、高次機能を実現し、損傷から回復する。そのような脳の実態と特性を、最新の研究成果をふまえて解説。心とは何か、人間とは何かに迫る。
目次
はじめに
序章 人は必ずまちがえる
1 ヒューマンエラーの実態
2 対策の限界
3 脳の何が問題なのか?
コラム0 どこからが脳のドーピングか?
第1章 サイコロを振って伝えている?──いい加減な信号伝達
1 働いている脳の信号伝達
2 どのように調べればわかるのか?
3 ニューロンは協調して働くしかない
コラム1 ブレイン─マシン・インタフェースはなぜ難しいのか?
第2章 まちがえるから役に立つ──創造、高次機能、機能回復
1 脳活動のゆらぎと創造
2 記憶はまちがえてこそ有用である
3 まちがえる神経回路だから回復できる
コラム2 宇宙旅行で脳はどう変わるか?
第3章 単なる精密機械ではない──変革をもたらす新事実
1 ニューロンとシナプスがすべてではない
2 心が脳の活動を変える
3 「病は気から」は本当か?
4 AIは脳になれない
コラム3 オンライン会議や授業は脳に影響するのか?
第4章 迷信を超えて──脳の実態に迫るために
1 脳は迷信の宝庫
2 研究者の責任
3 急速に解明されているのか?
4 脳は手強い
コラム4 神経経済学、神経犯罪学、神経政治学は有用か?
おわりに
主な参考文献
二つの意義
脳はまちがえるという機能を持っていると言える
脳についての迷信を退ける
人は間違える
そういう処理を脳が行っている
それは誤作動ではない
そうした(優れた)機能を持っている
劣っているという評価そのものがおかしい
CPUとはまったく異なる役割を持っている
暗記や計算は苦手
ヒューマンエラーを呼ぶ
脳内の神経の流れは電子の移動とは違っている
確率的
遅
大きさは変えられない
働いている脳の測定はきわめて難しい
脳のゆらぎとエラー
そこから創造が生まれえる
記憶しやすいように変換される
写真用な記憶は鮮明でいつまでも消えないが、強固でずっと変わらない
分解、連合、西郷製、変化がない
→再構造化が起こらない